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きっかけは、同僚の中国人女性の一言だった。「小松さん、上海に行くんだったら、息子さんと二人で行ってきたら?男同士、話すこともたくさんあるんじゃないかしら?」
今の僕にとって、息子は【熱中する趣味】に相当する。親なら誰しもが当たり前のように持つ子供に対する愛情もたくさんある。しかしそれに加えて、僕にとって息子と一緒に遊んだり、話をすることは、一種の熱中する趣味に打ち込んでいるような感覚なのだ。世間的に見ればかなり一緒に遊んだり話してはいるものの、熱中する趣味のごとく、どれだけ時間をかけても、これでもういいということはない。
上海には、一人旅行をしようと考えていた。昨年、約10年ぶりに一人旅行(マニラ)をしたことに味をしめて、たまには一人になりたいという気持ちが先にあったのだ。ただすべては同僚の女性の一言でひっくり返った。
父子の旅行を終えてみて、僕はやっぱり行ってよかったと思った。これほど、心に残る旅をしたのは初めてだった。「パパ、次はロシアに行こう!」となぜか、息子は最近テレビ番組で見て覚えた国、ロシアを連呼するが、さすがにまだロシアは早いのではないかと考えて、僕は韓国を提案した。近いし、食事もおいしいし。ただ、あと何年かして小学校の高学年になったら、一度ロシアにも連れて行きたいと、ふと思った。 |